集英社が出版している漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』にて2018年より連載中の芥見 下々(あくたみ げげ)先生による漫画作品『呪術廻戦』。
制作・MAPPAによるTVアニメは、2020年10月より放送し、2023年7月からは待望の第2期の放送がついにスタートしました。
また、2021年12月から公開された劇場版アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』は、『第45回日本アカデミー賞』で『優秀アニメーション作品賞』を受賞しており、全世界から注目を集めています。
今回は、呪術廻戦に登場する八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)についてまとめます。
(※ネタバレ注意)
八握剣異戒神将魔虚羅のプロフィール
呪いを流して発動する特殊能力を『術式』といいます。
八握剣異戒神将魔虚羅は、呪術界において長い歴史と強大な権力を持っているエリート家系『御三家』の1つである『禪院家』の相伝術式で、影を媒介にして十種類の式神を召喚する『十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)』で召喚することができる式神です。
肉体が筋肉質で、2対の翼が両目に生えています。
また背後には法陣があり、右手に『退魔の剣(たいまのつるぎ)』という剣を装備しています。
キャラクター人気投票では、第2回は51位、第3回は84位という結果でした。
歴代の十種影法術師で八握剣異戒神将魔虚羅を調伏できた術師は、誰一人いませんでしたが、都立呪術高専の1年生・伏黒 恵(ふしぐろ めぐみ)は奥の手として八握剣異戒神将魔虚羅を召喚できます。
十種影法術では、手で院絵を描いて式神を召喚しますが、八握剣異戒神将魔虚羅は、左腕の内側に右手の拳を押し当てて『布瑠部由良由良(ふるべゆらゆら)』と唱える祓詞『布瑠の言(ふるのこと)』で呼び出します。
八握剣異戒神将魔虚羅の能力
八握剣異戒神将魔虚羅は、攻撃を受けた後に法陣を回転させることで、相手の攻撃に適応します。
この能力は、布瑠の言と八握剣異戒神将魔虚羅の法陣が、『完全な循環と調和』を意味していることが関連しており、118話で両面宿儺は八握剣異戒神将魔虚羅の能力を『最強の後出し虫拳』と表現しました。
八握剣異戒神将魔虚羅の法陣が黒くなると適応が中断されます。
118話では2回転で両面宿儺が繰り出す斬撃『解』に適応していました。
しかし、御三家の1つ『五条家』の相伝術式で収束する無限級数を現実化させる「無下限呪術(むかげんじゅじゅつ)」は4回転、五条悟の『領域展開(術式を付与して心の中にある空間『生得領域』を呪力で周囲に構築したもの)』である『無量空処(むりょうくうしょ)』は5回転というように攻撃によって適応に必要な回転数が変わります。
八握剣異戒神将魔虚羅の適応は、1度攻撃を喰うと緩やかに解析が始まり、時間経過によって完成しますが、何度も同じ攻撃を喰らうと解析時間が短縮されます。
また、十種影法術を使用した術者が適応を肩代わりすることもでき、伏黒恵の義姉・伏黒 津美紀(ふしぐろ つみき)を受肉した呪術師・『万(よろず)』と両面宿儺の闘いでは、万が使う術式の適応を両面宿儺が肩代わりしていました。
八握剣異戒神将魔虚羅は、適応した後も解析は継続するため、適応した攻撃を変質させることができ、236話では無下限呪術を拡張し、空間ごと五条悟を真っ二つに切断しました。
さらに、退魔の剣は、呪いを反転させて『正のエネルギー』を生み出す『反転術式』の正のエネルギーを纏っており、118話では両面宿儺を吹き飛ばす程の威力を見せていました。
適応能力や退魔の剣も驚異ですが、五条悟や両面宿儺と肉弾戦で渡り合っていたことから八握剣異戒神将魔虚羅本来のフィジカルも強いことが分かります。
八握剣異戒神将魔虚羅の元ネタ
呪術廻戦に登場するキャラクターや術は、実在する逸話や人物などをモデルとしていることがあります。
八握剣異戒神将魔虚羅は、日本の史書のひとつ『先代旧事本紀(せんだいくじほんぎ)』の5巻『天孫本紀(てんそんほんぎ)』に登場する10種類の宝物『十種神宝(とくさのかんだから)』と大乗仏教において信仰の対象である如来の1尊『薬師如来(やくしにょらい)』や薬師如来の本願や功徳を説いた『薬師経(やくしきょう)』の信者を守護するとされる12尊の仏尊『十二神将(じゅうにしんしょう)』の1尊『摩虎羅大将(まこ(ご)らたいしょう)』ではないかとされています。
呪術廻戦には魅力的なキャラクターがたくさんいる
今回は、『 八握剣異戒神将魔虚羅』について解説しました。
八握剣異戒神将魔虚羅は、TVアニメ第2期2クール目の『渋谷事変編』に登場します。
また、『呪術廻戦考察ブログ』では、呪術廻戦に登場するキャラクター情報だけではなく、呪術廻戦に関する様々な情報を発信しています。
呪術廻戦の最新情報をチェックして、『呪術廻戦』の世界をより深く堪能しましょう。
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