伏黒 甚爾(ふしぐろ とうじ)とは、週刊少年ジャンプで連載中の漫画作品『呪術廻戦』に登場するキャラクターの1人です。
2023年7月から放送されているTVアニメ2期では、呪術界の最重要人物・天元(てんげん)と同化することを定められた『星漿体(せいしょうたい)』である天内 理子(あまない りこ)の命を狙う暗殺者として登場しました。
本記事では、伏黒甚爾について、プロフィールや声優情報、他のキャラクターとの関係性などを紹介します。
(※ネタバレ注意)
呪術廻戦のあらすじ
並外れた身体能力を持つ高校1年生の主人公・虎杖 悠仁(いたどり ゆうじ)。
虎杖悠仁は、祖父・ 虎杖 倭助(いたどり わすけ)が亡くなった日の夜、人間から流れ出る負の感情から生まれる『呪い』を祓う『呪術師』を育成している『東京都立呪術高等専門学校』の1年生・伏黒 恵(ふしぐろ めぐみ)と出会います。
伏黒恵は、虎杖悠仁が通っている杉沢第三高等学校に眠る呪いが籠められた忌み物『呪物』 を回収しに宮城県仙台市を訪れていました。
しかし、伏黒恵が探していた呪物『両面宿儺の指』の封印は、虎杖悠仁が所属しているオカルト研究会の先輩たちによって解かれてしまいます。
虎杖悠仁と伏黒恵は、両面宿儺の指に籠められている強力な呪いに引き寄せられた呪いの化け物『呪霊』に襲われる先輩たちを助けようとしますが、逆に追い込まれてしまいました。
虎杖悠仁は両面宿儺の指を取り込むことで窮地を脱しますが、その代償として1,000年以上前に生きていた呪いの王・両面宿儺(りょうめんすくな)が虎杖悠仁の身体に宿ってしまいます。
この出来事がきっかけで虎杖悠仁は死刑宣告されてしまいますが、五条悟の提案で都立呪術高専へ編入し、呪術師として成長しながら20本存在する両面宿儺の指を探すこととなります。
伏黒甚爾のプロフィール
伏黒甚爾は、『術師殺し』の異名を持つ殺し屋です。
ファンの間では、『パパ黒』の愛称で親しまれています。
伏黒甚爾の基本情報は、以下の通りです。
・誕生日:12月31日(年齢不明)
・等級:不明
・身長:188cm前後
・特徴:黒髪、口元の傷、筋骨隆々
・好きなもの:肉、モツ
・嫌いなもの:酒
・趣味or特技:ギャンブル
・人気投票の結果:第1回/ランク外 第2回/9位 第3回/11位
・声優:子安 武人(こやす たけひと)
※代表作:バキ/ドイル 進撃の巨人/ ジーク・イェーガー(獣の巨人)
伏黒甚爾は、呪術界で強大な権力を持つエリート家系『御三家』の一角である『禪院家』出身で、虎杖悠仁の同級生である伏黒 恵(ふしぐろ めぐみ)の実父です。
伏黒恵が小学1年生の時に伏黒 津美紀(ふしぐろ つみき)の母親に婿入りし、伏黒に姓を変更しました。
しかし、伏黒津美紀の母親と共に蒸発してからは、暗殺業などで報酬を得ながら女を転々としているヒモのような生活を送っています。
また、伏黒恵の名前を忘れていたり、伏黒恵を担保にして禪院家から資金調達したりしていることから伏黒甚爾の冷淡さが分かります。
伏黒甚爾のクズさについて、自他共に認める最強の呪術師・五条 悟(ごじょう さとる)は79話で
「僕も引くレベルのろくでなし」
と表現していました。
天元を信仰・崇拝する宗教団体『盤星教「時の器の会」』から星漿体の暗殺を依頼された際に、学生時代の五条悟や五条悟の同級生である夏油 傑(げとうすぐる)を倒しましたが、呪いの力『呪力』を反転させて『正のエネルギー』を生み出すことで傷の治癒などができる『反転術式』を覚えて覚醒した五条悟に敗北し、命を落としました。
死に際に伏黒津美紀の母親や伏黒恵のことを考えていたことから伏黒甚爾にとって家族の存在は重要な存在だったと考えられます。
その後、渋谷にある東急百貨店と東急東横店を中心に一般を閉じ込める漆黒の結界『帳』が降ろされた事件『渋谷事変』にて、一般人を呪殺した呪術師『呪詛師』であるオガミ婆が呪力を流して発動する特殊能力『術式』のひとつで、死者の魂を自分自身または周囲に憑依させる『降霊術』によって顕現し、伏黒恵や都立呪術高専に所属する猪野 琢真(いの たくま)たちと闘うこととなります。
110話で伏黒甚爾は、伏黒恵が自分の息子である事に気付き、伏黒恵の姓が禪院ではないことを確認すると、
「......禪院じゃねぇのか よかったな」
と言い残して自害しました。
伏黒甚爾の戦闘スタイル
呪術界における制約『縛り』のひとつで、生まれながらに強大な力を得る代償に何かを犠牲にする縛りを『天与呪縛』といい、天与呪縛の中でも呪力を犠牲にして驚異的な身体能力を得るものを『フィジカルギフテッド』といいます。
天与呪縛は、他の呪術師と同様に自分の情報を開示することで能力を底上げできます。
天与呪縛で呪力が一般人並になることはありますが、伏黒甚爾は呪力が全く持たない代わりに異常なまでに発達した身体能力と五感を有していたため、『天与の暴君』と呼ばれていました。
また、呪力が全く持たないのにもかかわらず呪霊を認識できるなど非常に特殊な存在だったため、77話では4人しかいないとされている『特級呪術師』の1人・九十九 由基(つくも ゆき)が伏黒甚爾を研究対象にしていたことを明かしました。
学生かつ疲労が残ってたとはいえ特級呪術師である五条悟や夏油傑を倒す程の実力があり、独善的で実力主義的な家系である禪院家の中でも実力が高い禪院 扇(ぜんいん おうぎ)や禪院 直哉(ぜんいん なおや)に強い印象を与えていることからもその強さが分かります。
伏黒甚爾は、以下のような呪いを宿した武器『呪具』や拳銃などの武器をを利用しています。
・天逆鉾(あまのさかほこ):呪具の中でも最も等級が高い『特級呪具』の一つで十手のような形をしている 刀身に触れた発動中の術式を強制解除する
・万里ノ鎖:鎖のような特級呪具 片方の末端が観測されない限り際限なく伸ばし続けられる
・釈魂刀:5億円もの価値がある刀のような呪具 万物の硬度を無視して魂を切り裂くことができる
・游雲:三節棍のような特級呪具 術式効果が付与されていない
また、呪具や呪霊を無限に格納できる呪霊を飼っており、星漿体暗殺の時はその呪霊に自らの体を格納させて小さくし、それを伏黒甚爾のお腹の中にしまうことで未登録の呪力を感知する天元の結界をすり抜けました。
伏黒甚爾の存在は今後の物語にも関係があるかも
今回は、『伏黒甚爾』について解説しました。
145話では、伏黒甚爾が現れたことで長年にわたって続いていた星漿体、天元、呪力の流れが見える特異体質『六眼』の因果関係が崩れることが判明するなど伏黒甚爾の存在は非常に特異的であることが分かります。
また、伏黒津美紀の母親について詳細が明かされていないことや150話で都立呪術高専の2年生・禪院 真希(ぜんいん まき)も伏黒甚爾と同レベルのフィジカルギフテッドを得たことなどから、もしかすると今後、フィジカルギフテッドや伏黒甚爾について新たな情報が出てくるかもしれません。
そんな伏黒甚爾が登場する呪術廻戦をまだ見たことがない方は、本記事をきっかけに呪術廻戦をご覧になってみてはいかがですか。
ご愛読いただきありがとうございました。
-
【呪術廻戦考察】未回収の伏線と残る謎まとめ【随時更新】
続きを見る