人間の負の感情から生まれる『呪い』と、呪いを祓うための戦術『呪術』を駆使する『呪術師』との闘いを描いているダークファンタジー・バトルマンガ『呪術廻戦』。
今回は、そんな呪術廻戦に登場する天元(てんげん)と羂索(けんじゃく)というキャラクターについて考察します。
(※ネタバレ注意)
天元と羂索の関係性
天元と羂索の関係性を考える前に、まずは2人がどのような人物なのかを解説します。
天元とは?
天元は呪術師の1人です。
主人公・虎杖 悠仁(いたどり ゆうじ)が通う呪術高等専門学校の関係者や呪力を持たない一般人『非術師』で構成されている宗教団体『盤星教』の信者からは『天元様』と呼ばれて称えられています。
呪いの力『呪力』を流して発動する特殊能力を『術式』と言いますが、天元は不死の術式などの高度な術式を使え、145話では500年以上生きていることが判明しました。
羂索とは?
羂索は、非術師を呪殺した呪術師『呪詛師』の1人です。
脳を入れ替えて肉体を乗っ取る術式を使っており、90話では呪術高専の教師・五条 悟(ごじょう さとる)の元親友で悠仁達と敵対している呪詛師や呪いでできた化け物『呪霊』を率いている夏油 傑(げとう すぐる)の肉体を乗っ取っていることがわかりました。
また、145話では千年以上生きていることや史上最悪の術師と呼ばれていた加茂 憲倫(かも のりとし)の体を乗っ取っていたことも判明しました。
天元と羂索は旧知の仲?
結論から先にお伝えすると、天元と羂索は過去に近しい関係にあったと考えられます。
羂索は、術式の一つである『結界術』天元に次ぐ実力者であるだけでなく、136話では天元の作った結界を利用して術式を遠隔発動していました。
また、145話で天元が悠仁達に羂索の目的を話す際に、羂索のことを『あの子』と言っていることから互いの能力や素性を知る師弟関係のような仲である可能性は高いと考えられます。
羂索が仕組んだ呪術師の殺し合い『死滅回游』の目的を天元が知っていたのも、羂索と天元が旧知の仲であったのであれば納得できます。
羂索が知る天元の隠し事
「天元(アレ)を信頼した君が悪い 天元は君達に重要な隠し事をしている 死滅回游の——」
これは206話で羂索が言った言葉です。
また、216話で羂索の目的である『天元と人間の超重複同化』が死滅回游が終わらないと実行できないと分かったことから天元が死滅回游に何らかの関りがあり、羂索はそのことを知っていることがわかります。
しかし、その関連性は未だ明かされていません。
そこで、ここから天元と羂索が仕組んだ死滅回游の関係性についていくつか仮説を立てます。
仮説1:死滅回游の管理者(ゲームマスター)
死滅回游にはいくつかルールが設けられています。
それらのルールをはじめ、死滅回游に参加している『游者(プレイヤー)』に憑いている『コガネ』という式神を操ったりと、死滅回游のプログラムを司っている存在が『管理者(ゲームマスター)』です。
146話では、天元が「呪術的にこれ以上羂索に利益が偏ることはない」と発言していることから、死滅回游を仕組んだのは羂索ですが、管理者は別にいるのではないかと考えられます。
ルールにある『游者の術式の剥奪』は、管理者に高度な戦闘能力や術式が備わってい無ければ実行できませんが、天元程の術者であれば実現可能であると考えられます。
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仮説2:死滅回游の創設者
146話では天元が悠仁達に死滅回游のルールやコガネのこと、全国に10箇所ある結界(コロニー)について説明していることから天元が死滅回游についてかなり詳しいことがわかります。
ただし、146話での天元の口ぶりが「〜だろう」というように家庭が含まれていることから、今回の死滅回游には深く関わっていないのではないかという可能性もあります。
もし今回の管理者ではなかったとしても、天元が死滅回游そのものを創設したのではないかと考えられます。
まとめ
今回は、天元と羂索の関係について考察しました。
羂索はファンの間でもラスボスではないかと考えられていますし、天元も呪術界の要であることから今後の物語のキーマンであることは間違いありません。
呪術廻戦には天元と羂索以外にも多くのキャラクターが登場しているので、登場するキャラクターの能力や人物像、背景などに着目してより一層作品を楽しんでみませんか?
ご愛読いただきありがとうございました。
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